窓の話
日本には窓の最低基準がありません
耐震は基準を満たさないとお家が建てられません。
しかし、窓に関しては基準が無く、どんな窓でもお家を建てられますし、罰則もありません。
熱は窓から逃げている
建物からの熱の約半分は窓から逃げたり、入ってきていて、次に多い外壁(20%)に比べ圧倒的に
大きいのです。
ということで、窓の設計・性能は省エネ性を上げるに際し、最優先かつ最大のポイントになります。
日本の窓の基準
窓の性能の物差しとして、経済産業省策定の断熱性能を表示する省エネ建材等級ラベルです。
四つ星が最高等級です。
http://www.ykkap.co.jp/info/madolabel/
最高等級は、熱貫流率=U値が2.33以下のものにこのラベルを貼ることができます。
これ以下のものが使えないというわけではありません。
世界との比較
EU諸国のU値の最低基準
フィンランド | 1 |
ドイツ | 1 |
デンマーク | 1.5 |
チェコ | 1.7 |
オーストリア | 1.4 |
イギリス | 1.8 |
ハンガリー | 2 |
フランス | 2.6 |
イタリア | 2.0-4.6 |
スペイン | 2.1-2.8 |
これを見ると、最低基準をもたないわが国の方がおかしいと思わざるを得ないですね。
またドイツでは、日本で最高レベルの窓の倍以上の性能の窓が最低レベルになっていることが分かります。
ちなみにお隣の韓国では窓の最低基準として3.4が罰則付きで基準となっています。
EU各国のみならず、韓国にも大きく遅れをとっているのが現実です。
日本の現状
世界情勢に対し、日本では窓のU値の最低基準が存在しません。
シングルガラスも住宅に使われています。
使われる窓の約70%が星一つのU値=4.65のもの、というのが日本の現実です。
「黒いスペーサ運動」
サッシ/ トリプルガラス樹脂サッシ
パッシブハウス基準達成のためのアイテム
現在日本で使われているものより、数倍性能がいいものを使用
トリプルガラスの樹脂サッシを採用(ペアガラスの1.5倍 2重→3重)
樹脂フレーム-熱の伝わりはアルミの1/1000
Low-E-お家の中の暖かさをガラスから逃がしません